一本の紐から咲き出る
梅・菊・桜・・・
花結びは四季を彩る花々を紐で結び表現していきます。
「結ぶ」という原始の時代から行われている何気ない動作の中に 「美しさ」を求めた人々によって作り出されました。
これらの結びは、長い歴史の中で伝統美の1つとなり受け継がれて きましたが、生活様式の変化と共にいつしか私たちの暮らしから遠
ざかり、忘れられようとしています。しかし「結ぶ」という太古からの知恵が生んだ美しい飾り結びは今も大切に、
そして静かに伝えられているのです。
結びの語源は産霊(むすび)
昔の生活の中で結びは重宝で今よりずっと有り難いものだったのでしょう。縄や結びに対して感謝の祈りを捧げ、その気持ちが高じて信仰となり結び目に神が宿ると信じられていました。産霊という字の中に、結びに潜む機能や文化の奥深さを感じさせられます。紐を結んでいる間はなんともいえない静かな時が流れ、私には大切な時間となりました。
知る人の少ない「結び文化」の面白さや結びの美しさを、できるだけ多くの方々にご覧頂きたいと思います。
M. Sekine